Read Article

ボーカリストたるもの呼吸については知っておきたい

ボーカリストたるもの呼吸については知っておきたい

呼吸のしくみを知ってる事が歌の上手い下手に関わるわけではありませんが、ボーカリストたるもの自分の楽器については知っておくべきだと僕は考えます。

息は声(歌)を作る最初の材料

声帯に息を当てることで声を作ります。つまり息が声(歌)の原動力となります。
ギターで言うなら声帯が弦で、右手が息です。

息を吐くためにはまず吸う事が必要になるわけですが、吸気の仕方には2種類があります。
カラオケ好きの方であれば一度は耳にしたことがあるであろう腹式呼吸と、そうメジャーではない胸式呼吸ですね。

歌には腹式呼吸がいい!ってのを知ってる方は多いみたいですが、理由まで知ってる方は少ないようなので一応説明を。

腹式呼吸の特徴

  • 息を吸った時に横隔膜が下がり、お腹、背中あたりが膨らむ
  • 吐く息がコントロール出来る
  • 副交感神経が働きリラックスできる

胸式呼吸の特徴

  • 息を吸った時に胸の上の方が膨らんだり、肩が上がる
  • 吐く息を一定に保つ、微調整等のコントロールが出来ない
  • 交感神経が優位に働き筋肉が緊張する

歌に適しているのは腹式呼吸

上記のような理由で歌の場合、腹式呼吸に軍配が上がります。スポーツの際は胸式呼吸ですね。
一番のポイントは吐く息がコントロール出来るか、出来ないかです。
声の素を作る声帯に安定した息を当てることは非常に大事な事です!

腹式呼吸によくある勘違い

空気がお腹に入るのが腹式呼吸、肺に入るのが胸式呼吸と勘違いしてる人がたまにいますが違います。
どちらも空気が入るのは肺のみです。腹式呼吸をした時お腹が膨らみますが、あれは空気ではなく場所を追いやられた内臓です。

歌う上で呼吸はさほど重要ではないとされている風潮

10年前くらいのボイトレに比べ、昨今のボイトレは昔に比べると呼吸に重きを置いていないと感じます。
昔は呼気圧で高音を出しましょう的なボイストレーニングが主流でした。
僕自身もそういったレッスンを何人からも、何年も習いました。

昨今は声帯の調整がテーマのボイトレ

ミックスボイスや、ミドルボイス等の概念が流行ってきてボイトレの常識が変わりつつあるのかな?と思います。
高音が出ない、声量がない、音程が悪い…等の全て原因を腹式呼吸で片付けていた時代から、いやいや発声とはバランスですよ。の時代に変わりつつあります。

レッスン時間の半分がブレスコントロール、ストレッチという健康的なレッスンを受けたこともありますが、これじゃあ効果が薄いのでは?と感じました。
歌が上手に歌えない場合のほとんどは声帯の調整に問題があると思いますので、呼吸、姿勢がトレーニングの中心だと、どうしても根本の問題にはアプローチしてないことになります。

とは言っても、なんだかんだで息って大事では?

ただ、猛烈な胸式呼吸で
発声の初音に大量の息を送りすぎる→声帯がそれを受け止めるために緊張する→ピッチがフラットするor苦しい
等のケースの場合は、声帯のコントロール以前にブレスコントロールから入った方が得策と判断します。
胸式呼吸だと外喉頭筋群が緊張しますから力が入りますしね。

あと、表現力にはブレスコントロールは不可欠と考えます。
ブレスコントロールによって、音符の長さの調整、強弱、声のアタック感等が決まってきますから。

まとめ

  • 腹式呼吸と胸式呼吸の違い
  • 腹から歌う!が全てではないこと
  • 表現にはブレスコントロールが必要

の3点くらいは知識として蓄えていて欲しいと思います。

URL :
TRACKBACK URL :

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


Return Top