ボイストレーニングのレッスン中に、
- 声が裏返らないようにちゃんと出すこと
- ちゃんとピッチ(音高)を当てること
の2点に拘ってしまう生徒さんが多いです。

裏返ってもいいし、外れてもOK!
これね、別に慰めとか気休めではなくです。
今回はその理由と記事にしたいと思います!
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「裏返り」は声の成長段階に普通に起きる現象
最初に言っときますと、
「今まで声が裏返ることがなかった方が、裏返りが増えてきたのはいい傾向」です!
まったく裏返りが起きない方が不自然とも言えます。

「裏返り」は歌が下手になったわけではない
メッキが剥がれてスッピンの声が現れてきた的な笑
このスッピンの声に必要な部分を足していくのがボイトレなので、第一段階をクリアした状態とも言えます!

「裏返り」って喉の中って何が起こってるの?
一応、裏返りについて説明しときますね。
簡単に言うと、声帯が息を受け止められず開いてしまった状況のことを言います。

特にブリッジ付近で起こりやすいです。
地声さんと裏声さんの仕事分担がシビアになってくるポイントなのでね。
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「ピッチが合ってる=いい発声のフォーム」とは言い切れない
基本的には発声のバランスがいいとピッチは綺麗です。
つまり喉の中の地声さんと裏声さんの仕事の分担割合がちゃんとしてるということ。
ただ、ピッチが合ってるから発声も綺麗と判断するのはちと早計です!
ピッチが外れてもいい理由
これバスケットボールで例えると分かりやすいかな〜と思うんですけど、
バスケでフリースローする時、
「左手は添えるだけで、ジャンプの勢いをボールに伝えて投げる」って言うじゃないですか。
腕の力を無理矢理使って投げるんじゃないって。
正しいフォームで投げた場合
ただ、正しいフォームで投げたとしても最初の内はゴールまで届きませんよね。
コツ(力の伝え方)が分かってないから全然飛距離が出ないでしょう、当たり前。
でも、これでいいんです。
その状態で反復すれば段々飛距離が伸びて、そのうちゴールに届いて入る。

良くないフォームで投げた場合
逆に腕の力に任せて投げた場合、一投目からゴールまで届くかもしれません。
もしくは入っちゃうかも。
でも、それじゃあ腕に負担が集中するから、いつか無理がやってきますよね。
長くプレーをしてくと考えた場合は、出来るだけ理にかなった体の使い方をする方がいいと思います。

音は外れてても狙った部分が動いてくれてたら目標達成
これと歌が一緒なんですよね〜
ピッチが狙った音の高さに届いてなくても、出し方が良ければそれでOK!
その内に必要な筋肉がついて、ピタッと当たるようになってくるので〜

「裏返ること・音を外すこと」に拘ると成長が遅れる
- 声が裏返らないようにちゃんと出すこと
- ちゃんとピッチ(音高)を当てること
この二つに拘りすぎると、はっきり言って声の成長が遅れます。
理由はストッパーがかかるから。
