レッスンの中で、生徒さんにスマホのアプリとかで録音してもらう場面は多いです。
録音された自分の声をはじめて聞いた生徒さんの中には、ショックでめちゃくちゃ落ち込んでしまう人もいます。

少しでも参考になると幸いです!
自分の声を初めて聞いた時の感想
さて、生徒さんからよく出る感想をあげてみます。
- 思ったより高い
- キンキンしてる
- 子供みたいな声
- 気持ち悪い
- 恥ずかしい
こんな感じですね〜
そうです、大体みんな同じことを思うので貴方だけではありません!
安心してくださいな〜

Twitterで呟いてみると…
え、マヂありえないんだけど。
なに、この声。軽すぎ、子供じゃん。
もっとちゃんと出てると思ってたんだけど。
気持ちわる…もう歌えないんだけど。
みたいな感じ!
「機材のせい」にした愚かな体験談
10代の頃の僕は自信過剰でした…
その愚かさゆえの体験談を書き残しておきますね笑
※そんなのはいいから早く理由が知りたい方は飛ばしてください〜
①カセットMTR
僕がはじめて自分の歌声を録音して聞いたのは中学3年の時です。
新聞配達をして貯めたお金でカセットMTRとマイクというものを買いました。確か2万円くらい。
MTRとは音を重ねて録音出来る機材のことです。
期待に胸を膨らませながら、歌を録音して初めて自分の声を聞いた時、愕然としました…

出してるのと違いますよ?
僕は、まさか自分がこんな変な声とは思いも寄らず、「やっぱ安い機材だとこんなもんか」と落胆し納得しました。
②MDプレーヤー
翌年、高校生になった僕は必死にバイトしまして〜
録再用のポータブルMDプレーヤーを買いました。確か4万円くらい。
カセットは全然ダメだったから、MDなら大丈夫だろう!と。
結果、録音されていたのは気持ちの悪い声。
ちゃんと自分の声を綺麗に録音してくれる機材が欲しい。

③KORGのCD-MTR
更に翌年、働いて働いてKORGのCD-MTRを買いました。
これは「市販されてるCDと同じ音質で録音が出来ますよー」という代物でした。
確か20万円くらいしたと思います。
高2の僕には大金でしたが、「自分の声を綺麗に録音したい!」という一途な思いで買いました。
結果はまぁ想像つきますよね笑

気持ち悪い声は「機材のせいじゃなく自分のせい」
そして、ようやく気付きます。

はよ、気付けよ!って思いますよね?
それくらい10代の僕は自信過剰で、耳が腐っていたのです笑
当時はショックで歌うのを辞めようと真剣に悩んだのを覚えてます。
理由(なんで録音した声が思ったのと違うのか?)
さて、理由ですが簡単に言いますと〜
- 自分が聞いてる音は内耳+外耳
- 録音された音は外耳のみ
だからです。
内耳と外耳について
- 内耳とは声帯で発生した音を骨伝導で聞いてるもの(体内の音)
- 外耳は声を発して壁に跳ね返って耳から聞いてるもの(体外の音)
ただ録音された音、他人が聞いてる音は一つだから細い。

ちなみに録音されてる音が、人が聞いてる声であり本当の自分の声です。
克服方法と「歌をやめたくなった方」へ
克服方法ですが、ひたすら録音しては聞くの反復が一番です。
だんだん慣れてきます。
んで、次第に出してる声と録れる声が同じになってきます。

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