「先生!自分に合った曲をどうやって選べばいいですか?」
この質問、
めちゃくちゃ多いです。
実際に歌を聞かせてもらえれば、
「この曲との相性はいいですねー」
「この曲を課題曲にすると低音が成長しそう!」
「この曲は今じゃない気がします!」とか、
色々言えます。
ただ、
ブログやYoutubeだとそれは難しいんですよねぇ…
ありきたりな事しか言えないかもしれませんが、
3つのポイントにまとめてみたので参考にどうぞ。
❶ 声質が似てる歌手を選曲
友達や家族から、
「この歌手の声に似てるね」
「この歌手の喋り声と似てるね」
と言われたらチャンスです。
声質が似てるということは、
発声のバランスが近いということ。
難しい言い方をすると、
喉の中の声帯の質量。
地声系の筋肉、裏声系の筋肉。
それを引っ張る外喉頭筋の引っ張り方の癖。
それらが似てるってことです!
発声のバランスが近いと、
なんと
得意なこと苦手なことまで似ます。
- 歌いやすい音域
- 飛びやすい音程の幅
- 裏声に切り替えやすい歌詞
- 地声に戻しやすい場所
などなど、本人と似ます。
得意、不得意が近くなるので、
おのずと歌いやすくなるわけです。
❷ 自分の感覚を信じて選曲
レッスンで選曲をする時の話です。
生徒さんに事前に候補曲を5曲くらい用意してもらって、歌ってもらいます。
歌い終わった後に、
「5曲の中でどれが良さそう?」って聞くと、
生徒さんが選ぶ曲は、
僕が選んだやつと大体同じです。
経験上、99%一致します。
面白いですよね、
人に聞くまでもなく、自分の中でちゃんと答えが出てる。
大事なことは、
ちゃんとした環境で、候補曲を並べて同じように歌うことだと思います。
そうすることで、しっかり比較が出来るので。
誰か聞いてる人がいるってこともいいんでしょうね。
つまり、
歌ってる最中に自分が気持ちがいいと思える曲が正解です。
❸ 友達、家族に聞いて選曲
友達や家族から
「この曲合ってるね。」
って言われたら、それ結構信頼できます。
たとえ、
言ってくれた人が音楽とか全然やってなくてもです。
信じていいと思います。
さっきも触れましたけど、
僕の経験上、ボイストレーナーや音楽をやってる専門家の意見と一般の方の意見って大体同じです。
これが、
オーディションとか大会で「将来性」とか「売るためのプロデュース」的な要素まで入り込んでくると意見は分かれるでしょうが、
シンプルに「この曲が合ってるか?」であれば、
専門家も一般の方もそんなに変わらないと思います。
てなわけで、
自分じゃ分かんない、って思った方は人に聞いてみましょう。
選んでもらう時のコツ
ちなみに誰かに聞く時は、
カラオケに一緒に行って判定してもらうのもありですが、
自分で候補曲を3〜5曲くらいに絞って、
カラオケで録音してLINEで送って、
「どれがいいと思う?」ってのがいいと思います。
ワンコーラスのみ聞いてもらう
ちなみに聞いてもらうのはワンコーラスがいいです。
全部じゃなくて1番だけ。
極端な話、最初の30秒くらいでもいいかも。
人間は直感に優れた生き物なので、
ぱっと聞いて第一印象で判断してもらうのがオススメ。
フルコーラス聞くと、どんどん悩んじゃいますからね。
直感力が鈍っちゃって判断を間違えたりします。
この辺が、
聞くことに慣れてる専門家と一般の方の違いかも!
午前中に聞くと判断が冴える
さらに細かく言うと、
午前中、朝起きて1時間後くらいの時間帯がオススメ。
人に聞いてもらうのも、
自分で聞いて判断するのもね。
人間は朝起きて1時間後くらいが一番判断能力に優れてます。
夜は疲れてますからね、判断がミスりやすい。
特にカラオケとかで歌った直後は要注意!
疲れてますし、上手くいかない歯痒さとかでマイナスに引っ張られちゃいますからね。
「あっ、歌の才能ないや…」的な、
考えること自体まったく無意味な不毛なループに入ってしまいます。
あくまで冷静に客観的に。
専用マイクでの録音はさらにGOOD!
録音はiPhoneやスマホでいいと思います。
わざわざボイスレコーダーとか買わなくても、スマホのアプリで十分です。
スマホの内蔵でもいいのですが、
機種によってはモノラル録音なので専用マイクがあるといいと思います。
ちなみに僕はこれを使ってます。
イコライザーやコンプなど便利な機能がいっぱいあるのですが、
僕はデフォルト設定のまま使ってます。
めんどくさいので、
iPhoneを機内モードにして、
マイク挿して、
録音開始。
以上、
それだけでも結構いい音で録れます。
内蔵マイクの録音だと置く場所を選ぶのですが、
この子は適当な場所に置いても、いい感じで録音してくれるので助かってます。
聞く時はイヤホンかヘッドホン
あと、
聞く時はイヤホンかヘッドホンでお願いしますね。
スマホの内蔵スピーカーは低音部が聞こえません。
つまり、
音楽の低音部を担当する
- ドラムのバスドラ(キック)
- ベース
が聞こえません。
この2つと歌の絡みが重要です。
それが聞こえないということは、自分の声とカラオケのズレが分かりにくいってことなんですよね。