スマホのボイスメモとかで
自分の声を録音されると自分で思っていた声と違って
- 高く聞こえる
- キンキンしてる
- 子供みたいな声
- 声が細い
- 声が軽い
- 気持ち悪い
みたいに感じる方は多いかと思います。
生徒さんからもしょっちゅうその話を聞きますし、何より僕もそうでした。
みんな同じことを思うので、あなただけじゃないので安心してくださいね。
今回はその理由や、解決策、僕の体験談などをまとめました。
参考にどうぞ。
録音した声と違う理由
僕たちが普段聞いてる声は、
「骨を伝わった音(骨伝導音)+声が壁に当たって跳ね返った音」です。
体内+体外みたいな。
2つの合体なわけですね。
それに対して、
スマホのアプリで録音した声は、外に出てるものだけです。
体内で骨の振動を通じて伝わってる音に関しては抜けてるわけです。
だから軽く聞こえたり、違和感を感じるわけです。
自分が思ってる声は一個増量みたいな感じなので。
これをムズカシイ言い方で言うと、
内耳と外耳とか言います。
内耳と外耳
- 内耳:声帯で発生した音を骨伝導で聞いてるもの(体内の音)
- 外耳:声を発して壁に跳ね返って耳から聞いてるもの(体外の音)
つまり自分が思ってる音は二つが重なってるから太い。
録音された音、他人が聞いてる音は一つだから細い。
ちなみに録音されてる音が、
他の人が聞いてる声であり本当の自分の声です。
凹んだ時の解決策
さて、解決策というか克服方法ですが、
とにかく「慣れ」しかないです。
ひたすら録音しては聞く反復が一番。
これは誰しもが通る道。
日本が誇るロックバンドMr.Childrenの桜井和寿さんでえ「自分の声が嫌い」と言われてたそうです。
不思議なもので、
録っては聞いてを繰り返してく内に気にならなくなってきます。
次第に、
出してる声と録れる声が同じになってきます。
僕の体験談
一応僕の体験談も書いておきます。
こんな人もいるのか、って感じで参考になれば。
10代の頃の僕は自信過剰というか、耳が悪すぎて、自分の歌が下手なのは機材のせいと決めつけて何回も買い替えました。
❶ カセットMTR
僕がはじめて自分の歌声を録音して聞いたのは中学3年の時。
新聞配達して貯めたお金でカセットMTRとマイクを買いました、2万円くらい。
※MTR:音を重ねて録音出来る機材
期待に胸を膨らませながら、
初めて自分の声を聞いた時、愕然としました…
え、誰ですか??
出してるのと違いますよ?
まさか自分がこんな変な声とは思いもせず、
「やっぱ安い機材だとこんなもんか」と思って、もう2度と使わなくなりました。
❷ MDプレーヤー
翌年、高校生になった僕は必死にバイトしまして、
ポータブルMDプレーヤーを買いました、4万円くらい。
カセットは全然ダメだったから、MDなら大丈夫だろう!と。
結果、録音されていたのは気持ちの悪い声。
あ〜MDもダメかぁ。
ちゃんと自分の声を綺麗に録音してくれる機材が欲しい。
この時も機材が悪いからいい音で録れないと思って、
自分の声が未熟だとは考えもしませんでした。
❸ KORGのCD-MTR
更に翌年、働いて働いてKORGのCD-MTRを買いました。
これは「市販されてるCDと同じ音質で録音が出来ますよー」という代物で、確か20万円くらいでした。
高2の僕には大金でしたが、
「自分の声を綺麗に録音したい」という一途な思いで買いました。
結果はまぁ想像つきますよね笑
そう、高音質になった変な声が録れてただけでした。
❹ 現実を見る
そして、ようやく気付きます。
「機材のせいじゃなく、僕はこんな声なんだ…」
当時はショックでショックで、
歌うのを辞めようと数ヶ月間悩んだのを覚えてます。
そのあとは、
絶対音感の友達に手伝ってもらって必死にピッチをよくする練習をしたり、
人の何倍も努力しようと考えて歌いまくりました。
んで、今があります。
このページを見てる方は、
まさに今凹んでると思いますが、みんな大なり小なりこの問題と向き合います。
がんばってくださいね。