地声ってワードは誰でも知ってると思います。
でも、
実際に喉の中でどんな筋肉が働いてるか?
を知ってる方は少ないかと。
今回は、地声系の筋肉について解説したいと思います。
参考にどうぞ。
地声系の筋肉(閉鎖筋・内筋・外筋)
「地声」を言葉で表現するとしたら、
こんな感じだと思います。
- しっかりした声
- 強い声
- 芯のある声
- ハリのある声
- 通る声
- 大きい声
- 低い声
こんな声が発せられた時、
喉の中ではおおよそ3つの筋肉が頑張って仕事をしてます。
❶ 閉鎖筋群
その名の通り声帯を閉じる働きをします。
閉じないと声にならないですからね〜
2つあります。
①外側輪状披裂筋(側筋)
がいそくりんじょうひれつきん
声帯を閉じます。
② 披裂間筋(間筋)
ひれつかんきん
声帯を閉じます。
より細かく言うと、側筋だけだと声帯後方に隙間が出来てしまうのでその部分を閉じるサポート役です。
❷ 内甲状披裂筋(声帯筋・内筋)
ないこうじょうひれつきん
声帯の内側の部分です。
- 声帯を厚くする
- 声帯の緊張を高める
この子が声帯を緊張させて張りを作ってあげないと声帯がピタッと綺麗に合わさらず隙間が出来てしまいます。
今日紹介した筋肉ぜーんぶ大事ですけど、
この声帯筋は特に重要。
歌の旨味はここにあると思ってます、僕は。
❸ 外甲状披裂筋(外筋)
がいこうじょうひれつきん
声帯の外側の太い部分です。
閉鎖筋群のサポートをします。
なんで地声を鍛える必要があるの?
これらの地声系の筋肉が育ってないと、
こんなことが起きます。
- 低音が出ない
- 声量が出ない
- 声が枯れやすい
- 声が裏返りやすい
- ロングトーンが続かない
- ビブラートが難しい
- 声が細い
- 声が安定しない
- 太い高音にならない
- 声に個性が出にくい
特にバンドマンは絶対いります。
地声系の協力が少ないと、声量が出ないので喉を痛めます。
あと女性は必須!
学校の先生とか保育士さんとか特に。
地声系の筋肉を鍛える方法
正確にいうと、
鍛えるというより、柔らかくする、しなやかにする、刺激を与える、育ててあげるってニュアンスの方がいいかも。
地味に地声って起こしてあげるのが難しい部位です。
特に「内筋」は非常に鈍感な筋肉で、現代人が衰えがちな部分と言われます。
一番簡単な方法としては「地声吸気発声」がオススメ。
息を吸って地声を鳴らしてみましょう。
どうですか?
鳴りますか?
これめちゃくちゃ難しいと思います。
詳しいやり方は
ググってもらえば色々出てくると思いますが、こちらの本もオススメです。
気長に気長にトレーニングしてもらえれば少しずつ鳴ってくるはずです。
地声系ボイトレの注意ポイント
ただ、裏声同様に注意することがあります。
地声の練習ばかりやってると、
声が大きくなって太くなる代償に高音が出づらくなったりピッチのコントロールが難しくなったりもします。
発声はあくまでバランスなので、ちゃんと裏声系の練習と合わせることを肝に銘じておいてくださいね。
- どのくらいの時間練習してもいいの?
- どのくらいの配分で練習すればいいの?
って疑問を持つ人が多いかも。
これは、
その人その人の今の喉のバランス次第なので何とも回答出来ないんですよね…
この辺がブログやYoutubeの限界というか。
とにかく「地声も裏声も満遍なくやる」に気をつけて貰えれば少しずついい方向に進むとは思います。