闇雲にボイトレするより、
発声のしくみや、思うように歌えない原因を分かってる方が練習の効率がいいです。
モチベーションも続きます。
とは言え、
喉の中について専門的に説明しようとするとムズカシイ話になるので、
今回は例え話を使って分かりやすく説明していきますね。
詳しくバージョンの解説はこちら。
地声さん・裏声さん(内喉頭筋)
あるところに喉というお家があります。
このお家には、
2つの筋肉が同棲しています。
1つは地声さん。
1つは裏声さん。
2つはこのお家の中(喉)で仕事をします。
地声さん・裏声さんの仕事
地声さんの仕事は、
声帯を閉じること・厚く寄せること。
裏声さんの仕事は、
声帯を開くこと・薄く引き伸ばすこと。
※声帯とは2枚のヒダ。
ピースマークみたいな感じでV字です。
地声さん・裏声さんの得意分野
2つの筋肉にはそれぞれ得意分野があります。
地声さんの得意分野は、
低い声・大きい声を作ること。
裏声さんの得意分野は、
高い声・小さい声を作ること。
地声さん・裏声さんの協力が鍵
2つの筋肉が円滑に仕事をこなすと、
ストレスなく気持ち良く歌えます。
片方に問題ある、
もしくは両方に問題があると気持ち良く歌うことが出来ません。
例えば…
「声が小さい」のは、
地声さんの力不足。
「声が枯れる」のも、
地声さんの力不足。
「音が低くなって当たらない」のは、
裏声さんの力不足。
「音程が取れない」のは、
2つの協力不足(特に裏声さんの責任)
などなど。
ボイトレは2つの筋肉を鍛えること
ボイトレとは?
を簡単に言えば、
部下を2人同時に育てるようなもんです。
だからこんな感じの流れになります。
- 地声さんに簡単な仕事を与える
- 裏声さんに簡単な仕事を与える
- 仕事の難易度を上げる
- 共同作業を与える
- 共同作業の割合を変える
- 難易度をあげる
※①と②の順番は人それぞれ違います。
そう考えてみると、
ボイトレってシンプルでしょ?
どうやって鍛えればいい?
レッスンではその人の状態に合わせてメニューを組むのですが、
ブログやYoutubeなどではそれが出来ません。
独学でやる場合は、
このあたりの本でコツコツ練習されるのが無難だと思います。
それでも、
これで合ってるか?が分からない問題にぶち当たると思いますので、
その際は信頼できるボイストレーナーの方を見つけてレッスンを受けられるのがオススメです。
最後に
ここまで「喉の中のこと」について説明してきました。
ただ、
この喉は何かに固定されてるわけではなく浮いています。
試しに喉を触りながら、水でも飲んでみてください。
「ごくりっ」と動きませんか?
そう、浮いてるんですよね。
ただ、
そのままでは浮くことは出来ないので4つの筋肉によって引っ張られて存在してます。
次回は、この4つの筋肉「喉の外のこと」について説明しますね。